はるさわ健康ライフ

上海駐駐在員の健康事情⑤ 脂肪肝と肝機能損害

今回は発病率が三番目に高い、脂肪肝と肝機能障害について触れます。脂肪肝とは肝臓に脂肪が過剰に蓄積した状態を指します。すなわち肝臓内の肝細胞の30%以上の脂肪の沈着や占有状態を脂肪肝と診断されます。また腹部超音波(エコー)検査でみると正常の方は,楕円形に見える右腎臓の外側の部分の黒さと肝臓の黒さはほとんど同じ程度ですが,脂肪肝になると肝臓が白く見えるようになり、脂肪肝の診断の根拠です。人間ドック受診者の20~30%が脂肪肝との報告もあり、こちらの記録26%とほぼ数値が同じです。

昔はお酒の飲みすぎが主な原因でしたが最近は肥満や糖尿病などの病因の脂肪肝が増えてきました。お酒を飲まないのに、肝蔵の障害はアルコール性肝障害と同じ症状を呈する場合は非アルコール性脂肪肝と呼ばれています。

脂肪肝の3大原因は肥満・糖尿病・飲酒

食べ過ぎ、あぶらが多い食事、高カロリー食、運動不足などが原因で余分な脂肪が肝臓にたまります。肥満と同様な原因とインスリン抵抗性などにより脂肪がたまりやすい状態になります。過剰の飲酒は中性脂肪合成促進作用、たんばく合成抑制作用によって肝臓に脂肪がたまりやすくなります。さらにアルコールの解毒に肝臓の仕事時間が奪われ、脂肪代謝が疎かになってしまいます。

脂肪肝はなぜ怖いかというと、脂肪が蓄積して肝細胞は肥大から壊死、線維質に置き換わっていき、肝硬変に至ります。単純な脂肪蓄積では、原因を取り除けば、元に戻ることが可能ですが、炎症や線維かに伴うと、もとに戻ることができず、肝機能が著しく衰退し、大変危険な病気になってしまいます。

脂肪肝には特効薬がなく、生活習慣の改善が最善です。またダイエットは1ヵ月に1キログラムくらいの減量が理想で、3キログラム程の減量で、肝臓の状態はかなり改善されます。
しかし高血圧、糖尿病、脂質異常症などを併発している場合は、それらに対する薬剤の併用は必要です。但し、薬はすべて肝蔵で解毒されるので、既に障害になっている肝蔵にこれ以上負担をかけないように、気をつけなければなりません。

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